日本ITが先進国の中でも遅れていることは皆さん承知の事実ですが、更なる逆風の一つとして『IT人材の不足』が挙げられます。ますます日本の生産性が先進国、発展途上国に差をつけられる要因となります。
引用:経済産業 省 情報技術利用促進課
ようやく日本政府もデジタル化に向けた人材育成に「3年間で4000億円」 を表明しました。遅すぎます。政治家は何をしているのでしょうか?政治家自身がIT音痴だったりビジネスの現場を知らないため、それを要求することは難しいとは思いますが・・・。
教育方針転換期
短期的なデジタル化教育の導入するだけでなく、教育そのものを変えていく必要があります。例えば文系と理数系に分けるのではなくいかなる教科であってもITをベースに学べるようにすべきだと思います。ITは全ての強化を横断できるようにすべきです。なぜかというとITは道具です。道具の使い方を習得しなければ活用シーンを創造できないからです。また、理数系人材が少な過ぎます。理数の楽しさを教え、理数の道に進む人材の比率を増やすべきです。
今後必要な教育内容
以前のブログにも書きましたが、『リベラルアーツ』という考え方です。欧米ではすでに小学校1年生から導入されているのですが(国や地域によります)、自由研究です。例えばコーヒーショップをしたいというテーマがあるとコーヒー豆の生物学を勉強をする必要があります。次にどの辺りの豆が適しているのか地理学を勉強する必要があります。次に焙煎をするために機械工学や焙煎技術を勉強する必要があります。最後にコーヒーショップを経営するための経営学を勉強する必要があります。前述のように社会にでれば学問単位ではなく様々な学問を横断的に勉強する必要があります。それを学生時代から実践することは非常に重要なことだと思います。また、興味のあることは進んで学ぼうとするためより効果的に学習ができます。
多くのアメリカで成功した経営者はリベラルアーツ的教育を受けているのです。その内容も以前のブログ『モンテッソーリ教育』で書きました。例えばアメリカのGAFA創業者の中でモンテッソーリ教育を受けていないのはスティーブジョブズのみです。しかしスティーブジョブズは自身でタイポグラフィーに没頭し、自身でモンテッソーリを実践していたかもしれません。
寺子屋
前述したことを日本の学校でできるでしょうか?今の学校では無理でしょう。私学なら可能かもしれません。多くの企業が投資して上記のような学校を運営できれば素晴らしいと思います。でもそれにはかなり長期的な投資が必要となりそれを受け入れる企業も皆無だと思います。何か良い方法はないものか?うーん、現代番寺子屋が必要ですね。寺子屋では当時実用的なそろばん等を教えていたらしいです。現在でいうITですよね。今の時代にこそ寺子屋の存在を復活させる必要があるのではないかと思います。
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