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Yasunari Matsui

なぜDXは進まないのか?

 現在私が政府の推進するDX(IT導入)に携わっている者として『なぜDXが進まないのか?』について書きます。

※私は和歌山商工会議所、和歌山商工会連合会、わかやま産業振興財団のIT専門家として登録されております。


 よくデジタル庁や政府から『DX』を耳にしたり、目にしたりします。しかし現状を見てみると進んでいないのが現状です。いやいやそんなことはない進んでいるよと仰る方もいると思いますが、それは現場を知らない方の見解だと思います。

 もし進んでいるとするならば、国の予算でシステムを作ったり、アプリを作ったりしていることを指しているのであり、それをDXと言うのであれば一部の人たちが税金を使いシステムを作っている自己満足でしかないように思います。本来のDXは、ITというツールを用いて経営をより効率的もしくは効果的にビジネスを押し上げることをいいます。


なぜDXは進まないのか?

 

 いくつかの課題があるので以下の通り列挙します。

  • そもそも興味がない

  • 興味があるが導入方法が分からない

  • 導入途中で挫折した

  • 導入をしたが、上手くいかなかった

  • 導入をしたが効果が得られなかった

 大体分類すると以上のようになると思います。

 ではこのような課題をクリアするために何をすべきか?

  • ITツールの便利さを理解してもらう >> 機会の創出

  • 業務企画 >> 業務プロセスの再構築(業務改善)

  • 導入プロジェクトをサポートする >> プロジェクト管理サポート

  • パソコン入力、エクセル入力等の基礎トレーニングをする >> 人材育成

  • 入力した情報から得られる効果をサポートする >> データ分析から行動計画

 前述したようにDXというのはツールを導入して終わりではありません。法人は個人と同様に全員に同じ服が似合うことはありません。かならずその企業の強み、特徴、業務の流れ、市場環境等があります。


 また、前述した通りDXは現場の全員が入力作業をしないと意味がありません。一部は入力するが、一部は紙に記入というのはデータ活用、分析の観点からは無意味となります。

従って現場を底上げするための基礎トレーニングやなぜ入力しないといけないのかの理解をしてもらうことも必須となります。


 前述したようなことを差し置いて、DXと声高に言ったところで現場レベルでは上手く行かないことはこのブログを拝読された方ならご理解いただけるかなと思います。


ダイナリンクス合同会社

松井





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