今週から2週連続で日本の競争力の源泉について書きたいと考えてます。今週は『AI vs 教科書が読めない子どもたち』についてです。結論から言いますと、日本の子どもたちの読解力というのはかなり低下しているようです。そして、その読解力を強化する教育法というのが、今のところ科学的根拠がないようです。※1
読書して活字を読んだから成長するという相関関係はないらしい。私もそうなのですが、感じの読み方が分からず飛ばし読みをしたり、意味が分からない言葉があってもそのまま進んだり、あいまいに文を読んでいても読解力は上がらないらしいです。従って、数学の前に日本語をしっかりしないといけないらしく。数学の点数が上がらないのは、数学ではなく問題文を読解できていないらしいです。そして今の日本の教育はAIに代替できる内容のため、失業者が増えるということが予想されます。
『AI vs 教科書が読めない子どもたち』弊社のクライアントの社長からお薦めいただきましたが、読んで良かったです。
※1 ここでは詳しくは書きませんが、基礎的読解力を高める方法にRSTというテストを実施して上げた例があるようです。埼玉県戸田市の小学校6年正から中三まで実施したようです。驚くべきことに埼玉県で中くらいの成績だったのが、小学校は2位、中学校は1位の成績に急上昇したようです。
ちなみにRSTテストは、読解力を判別するために読者が独自に開発したソフトらいしです。
松井康成
Comments